Open Source CMS
オープンソースCMSの定義を確認し、具体的にはどのようなCMSが人気なのかを紹介します。
- 2012/02/13: 公開.
オープンソースCMSとは
まずはそれぞれの定義を確認します。
- OSS(Open-Source Software)
- OSSとは、ソースコード形式で入手可能なコンピュータソフトウェアのことです。通常は、機能追加や修正といった内容を反映したソースコードの再配布を許可するフリーソフトウェアライセンスの下で提供されています。
- CMS(Content Management System)
- CMSとは、共同作業環境において作業の流れを管理するために用いられる決まりごとを提供するシステムのことです。決まりごとには、手作業やコンピュータによる作業もありえます。決まりごとを守ることで、反復作業を減らしたり、レポートを作成しやすくしたり、ユーザー間のコミュニケーションをとりやすくしたりできます。CMSにおいては、文章、動画、写真のようなデータをコンテンツとして表し、保存や公開といった操作をできるようにします。
- WCMS(Web Content Management System)
- WCMSとは、Webサイトのコンテンツの作成や管理を楽にするため、Webプログラミング言語やマークアップ言語の知識をちょっとだけ持つユーザーに向けて作られた、Webサイトにおけるオーサリング、コラボレーション、管理ツールなどを提供するソフトウェアシステムのことです。WCMSには、ページコンテンツやメタデータの管理にデータベースが、管理操作にはWebブラウザベースのインタフェースが用いられ、非技術系のユーザーでもちょっとだけ扱い方を学ぶことでWebサイトを変更できるほど使いやすいものがあります。
従来、Webサイトを構築するにあたって、HTML(HyperText Markup Language)やCSS(Cascading Style Sheets)などを直接編集していました。しかし、編集作業には専門知識が必要な上、コンテンツが増えていくにつれて、それらを管理することが非常に難しくなっていきました。そこで、本来の書きたい部分に集中できるようにするコンテンツ管理システムが登場しました。
Webコンテンツ管理システムは、HTML文章や画像、動画などのWeb素材の動的なコレクションを管理するために用いられます。BlogやWikiそしてSNSなどもWCMSの一種であると捉えることができます。WCMSを用いることで、HTML、CSS、JavaScriptなどの知識がなくても、文書管理や共同編集などができる高度なWebサイトを構築することが可能となります。
今では、オープンソースCMSが広く用いられるようになっています。新たにWebサイトを立ち上げる際に、利用用途に適したオープンソースCMSを選択して、めんどくさいことを減らして楽しむ時間を増やしちゃいましょう。
オープンソースアワードとは
オープンソースCMSには多種多様なものがあります。ただ、あまりにも多すぎてどんなものがあるのかよくわからないこともあります。そんなときは、Packt Publishing主催のOpen Source Awardsを見てみましょう。Open Source Awardsは1年に1回の頻度で開催されます。ここで紹介されているオープンソースはすばらしいものばかりなので参考にしましょう。
http://www.packtpub.com/award
[URL] http://www.packtpub.com/award
2011年度のOpen Source CMSのランキングは次のとおりです。
Open Source CMS | URL | 言語 | |
---|---|---|---|
1 | Joomla! | http://www.joomla.org/ | PHP |
2 | Drupal | http://drupal.org/ | PHP |
3 | Plone | http://plone.org/ | Python |
2010年度のHall of Fame CMSのランキングは次のとおりです。
Hall of Fame CMS | URL | 言語 | |
---|---|---|---|
1 | WordPress | http://ja.wordpress.org/ | PHP |
2 | Drupal | http://drupal.org/ | PHP |
3 | Joomla! | http://www.joomla.org/ | PHP |
さらに以前のランキングについては次を参照してください。
http://www.packtpub.com/article/open-source-awards-previous-winners
[URL] http://www.packtpub.com/article/open-source-awards-previous-winners
主要なオープンソースCMS
実際、どのCMSが人気なの?そんな疑問をお持ちの方は次のWebサイトを訪問してみてください。それぞれのCMSの世界における利用率を知ることができます。
Usage Statistics and Market Share of Content Management Systems, May 2019
[URL] http://w3techs.com/technologies/overview/content_management/all
http://trends.builtwith.com/cms
[URL] http://trends.builtwith.com/cms
日本でのCMS解説記事は、次の記事がよくまとまっています。日本生まれのCMSの特長を確認することもできるので参考にしましょう。コメント欄にも参考になるものがあるので読むといいかもしれません。ただし、情報が2008年と古いことに注意してください。
企業で使えるオープンソースCMS一挙12種類解説(機能やインストール/管理の難易度評価付き) | Product Showcase | Web担当者Forum 2008/07/04
[URL] http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/07/04/3283