Joomla!をインストールする

Joomla!Drupalと同じく人気のあるCMSです。Drupalは汎用性の高さが人気です。対するJoomla!は導入の手軽さが人気です。以下、Joomla! 2.5をWindowsのローカル環境のXAMPPにインストールする方法について解説します。

  • 2012/03/04: サンプルデータに関して追記.
  • 2012/03/01: 翻訳パックに関して追記.
  • 2012/02/21: 追記.
  • 2012/02/17: 公開.

Joomla!とは

Joomla!(ジュームラ)は、単一のものとして利用可能なMVC(Model-View-Controller)のWebアプリケーションフレームワークであり、イントラネットやWWW(World Wide Web)上にコンテンツを公開できるフリー・オープンソース(F/OSS)のCMSです。Joomla!PHPで開発されており、オブジェクト指向プログラミング(OOP)、ソフトウェアデザインパターン、そしてデータの保存にデータベースを用いています。また、ページキャッシュ、RSSフィード、印刷用のページ、ニュース速報、ブログ、投票、検索、多言語サポートといった機能を盛り込んでいます。
Mamboの後継として、2005年8月17日に開始されたのがJoomla!です。Joomla!という名前は2005年9月1日に発表されました。Joomla!は、スワヒリ語で「みんなひとつに(all together)」、「まとめて(as a whole)」という意味を表すjumlaのスペルを英語に翻字したものです。2005年9月16日にJoomla! 1.0がリリースされ、その後、同年10月2日にはロゴやマニュアルなどのリソースが公開されました。Joomla! v2.5はLTS(Long Term Support)に指定されており、2013年12月までのサポートとなっています。ライセンスはGNU GPLv2を採用しています。

バージョン リリース サポート期限
1.5(LTS) 2008-01-22 2012-04-10
1.6 2011-01-10 2011-08-19
1.7 2011-07-19 2012-02-24
2.5(LTS) 2012-01-24 2013-12

ダウンロードする

次のURLにアクセスしてJoomla!をダウンロードしましょう。
Joomla Content Management System (CMS) - try it for free!
[URL] http://www.joomla.org/

Webサイト上部の「Download」をクリックし、Joomla! 2.5.x Full PackageのZIP形式を選択してダウンロードしてください。


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日本語版は下記のWebサイトで入手可能です。「本家コアパッケージ+日本語パックはこちら。」からダウンロードしてください。

Joomla! じゃぱん - Joomla! JAPAN
[URL] http://joomla.jp/

「本家コアパッケージ+日本語パック」を用いずに英語版をインストールしたとしても、翻訳ファイルをインポートするを参考に、後から日本語パックを導入すれば、サンプルコンテンツ、コンテンツ言語(Content Languages)を除き、Webサイト、管理画面の英語を日本語にすることができます。なお、英語版でもインストール時の言語は日本語になります。
※コンテンツ言語に日本語版が含まれない問題は今後のリリースにより改善される可能性があります。現在配布中のjp-JP_joomla_lang_full_2.5.1_v1.zipではこの問題は継続中です。

インストールする

ダウンロードしたJoomla!本体を展開し、XAMPPのhtdocsに配置します。その後、Webブラウザからアクセスし、インストールを開始します。はじめに、インストール言語の選択画面が表示されるので、日本語を選択して次へ進みます。

http://localhost/joomla/


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インストール前に各種設定を確認する画面が表示されます。このままインストールしてよければ次へ進みます。Webサイトを公開する場合は、なるべくグリーンの状態になるようにしてください。


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GNU GPLライセンスの同意を求める画面が表示されます。ライセンスに同意する場合は次へ進みます。


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データベースの設定を行う画面が表示されます。Joomla!では他のCMSと違い、データベースの作成を自動で行うことが可能です。また、テーブルプレフィックスがついた同名のテーブルの処理を、保存または削除から選ぶことができます。保存を選択した場合は、すでに存在するテーブル名は接頭辞bak_がついた名前に変更されます。


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項目 入力内容
ユーザー名 root
パスワード (なし)
データベース名 joomla
テーブルプレフィックス (ランダム文字列)


FTPの設定を行う画面が表示されます。ここではWindows上での作業のため省略します。


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サイトの基本設定を行う画面が表示されます。必要事項の記入を行って次に進みます。ここで入力した情報は後から変更することができます。サンプルデータに関してはサンプルデータをインストールするをご覧ください。


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項目 説明
サイト名 サイト名になります
メールアドレス 管理者のメールアドレスです
ユーザー名 管理者名です
パスワード 管理者のパスワードです


最後に、installationディレクトリの削除を求められるので削除してください。この削除を行わないとJoomla!を使用することはできません。


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以上で、Joomla!のインストールは完了です。管理画面へは次のURLからログインできます。

http://localhost/joomla/administrator/


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Webサイト用のデフォルトテーマにはBeez2テーマが、管理画面用にはBluestorkテーマがそれぞれ使用されています。テーマは管理画面で自由に変更することができます。


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翻訳ファイルをインポートする

インストール時に英語版でインストールしたけども、後から別の言語に切り替えたいことがあります。Joomla!は多言語をサポートしており、後から言語を追加することができます。日本語パックを導入して英語から日本語に切り替えてみましょう。
次のURLにアクセスしてJoomla!の日本語パックをダウンロードしてください。
JoomlaCode > Projects > Joomla!®2.5 Accredited Translations > Releases > Browse Frs Release
[URL] http://joomlacode.org/gf/project/jtranslation1_6/frs/?action=FrsReleaseBrowse&frs_package_id=5643


「Filename」の列の「jp-JP_joomla_lang_full_2.5.x_v1.zip」という文字列をクリックして日本語パックをダウンロードしてください。通常は最新版をダウンロードします。アクセス時に一番上にあるファイルが最新版となります。


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管理画面の上部にある「Extensions」メニューから、「Extension Manager」を選択します。その後、「Upload Package File」で、ダウンロードした日本語パックを指定して、「Upload & install」をクリックしてください。ダウンロードした日本語パックは、そのまま指定してください。ZIP形式のファイルを展開する必要はありません。


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正常にアップロードが完了すると次の画面が表示されます。


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管理メニューを日本語化します。管理画面の上部にある「Extensions」メニューから、「Language Manager」を選択します。その後、画面中ほどにある「Installed - Administrator」タブを選択し、「Language」から日本語にチェックを入れ、右側にある「Default」をクリックします。


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正常に変更が完了すると次の画面が表示されます。


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Webサイトも日本語化するには「ランゲージ管理」から、画面中ほどにある「インストール済み - サイト」タブを選択し、「言語」から日本語にチェックを入れ、右側にある「デフォルト」をクリックします。


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正常に変更が完了すると次の画面が表示されます。


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※現在配布中のjp-JP_joomla_lang_full_2.5.1_v1.zipには、コンテンツ言語(Content Languages)が含まれていないため、TinyMCEのフォントメニューが英語になるなどの問題があります。この問題を解消するにはJoomla! じゃぱん - Joomla! JAPANの配布する「本家コアパッケージ+日本語パック」を使用してください。

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サンプルデータをインストールする

Joomla!では、インストール時にサンプルデータをインストールするかどうかを選択することができます。サンプルデータをインストールすることで、Joomla!の使い方を学ぶことができるので、初めてJoomla!を使用してみる場合はお勧めです。

「サンプルデータのインストール」をクリックしてサンプルデータをインストールしましょう。なお、日本語のサンプルデータをインストールするにはJoomla! じゃぱん - Joomla! JAPANの配布する「本家コアパッケージ+日本語パック」を使用する必要があります。


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サンプルデータインストール後の画面を以下に示します。

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おわりに

ここで紹介したJoomla!以外にもさまざまなCMSが存在しています。ローカル環境なら手軽にCMSのインストールができます。いろいろなCMSを試して自分に合うものを探し出してみてください。

参考文献